HOME > 2005年 6月 9日 (木)

いのしし、はじめました

自転車で山
 こないだの日曜日、天気がすこぶる良かったので、チャリで五剣山登ったろ、といい年のおっさん独り、ママチャリでサイクリングしました。サイクリングっつっても、山登ってる間は、しんどいからずっと歩いて自転車押してますし、逆に下りは自転車にまたがっていれば楽チン、という状態。登りはハイキング、下りはジェットコースター、みたいな感じです。
 ちなみに五剣山(ごけんざん)というのは我が町庵治町(あじちょう)とお隣牟礼町(むれちょう)の境にあるわりと大きい山で、庵治小校歌にも「南に高し 五剣山」というフレーズがあったりもします。

 でまぁ、その五剣山に向かって家を出発、坂を登り始め、すっかり民家が見えなくなってきたなぁ、ってポイントで、遭遇しました。

 庵治町にいます、いのしし。

 知らんかった。庵治町にもいようとは。
 それまでテレビのニュースやなんかで見て抱いていた「いのしし」の印象は、農家の方たちにとっては農作物を食い荒らす憎いアンチキショー、ということなんやろうけど、我関せずの僕にとっては、毛が茶色でコロコロしてて、けっこーキュートでファニーなヤツ、というものでした。

 毛が茶色でコロコロしてて、けっこーキュートでファニーなヤツ。ほほ。ちゃんちゃらおかし。僕は甘かった。青かった。「いのしし」の中にもいろんな種類があるのか、庵治町に生息するいのししは、とにかくそんな甘っちょろいヤツじゃないと思われます。
 僕が実際目撃したいのししは、まず毛がすごく短そうで、色は茶色ではなく、どす汚いグレーでした。しかも、コロコロしててキュートでファニーなどころか、わからんですけどアイツ、体重200kgくらいあったんとちゃうかなぁ。かなりいかつい風貌でした。さらにその図体のわりには恐ろしく機敏。バッファローの筋肉はそのままに、角をとって背丈と手足をじゃっかん縮めてみました、みたいな感じでした。

 といっても、別に僕、襲われたわけじゃないんですけどね、じゃないんですけど、ハイキングの途中にあんなんにばったり出くわしたら、どなたさんも絶対ビビるはずですわ。

 僕が自転車を押して歩いていたのは舗装された山道。その両脇はなんつーか山です。草木が生い茂っていて、急な斜面になっています。
 そんな山道を歩いていた僕の10メートルくらい前方の左側の茂みから、ばっさーっ!と、いのししが1頭飛び出したかと思うとそのまま、どっすどっすどっす!と道を横断、右側の登り斜面に向かって、ぼっほーん!と約1メートルほど跳躍後、わっさわっさわっさ!と猛烈な勢いで茂みを登り進み、どっかに消えて行きました。その間3秒くらいの一瞬の出来事でした。

 その後僕は、恐怖に支配されたハートに鞭打ち、なんとか五剣山をだいたい制覇したのですが、その道中、脇の茂みが風や野鳥でカサカサッてなる度に、びくぅーっ!と肝を冷やし続けました。帰りは、脇目も振らず、ママチャリ・ジェットコースター。
 帰宅後、家の者たちにこのことを話すと、「写真撮ったらよかったやーん」などと、のん気なことを言われましたが、むーりむりむりむり。一瞬やったし。怖いし。