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ベンツ求む

涼しげなところでところてん
 先日。っつっても、もうすでに結構だいぶ前なのだけれども、まぁ先日。 九州在住のお友だち、しょんさんが香川に遊びにおいでました。

 前回はうどん学校に行ったりなんかしたりしたのですが(2006年11月19日参照)、今回もうどん巡りをベースに、なんだか涼しげで素敵なところでところてんを食べる、クソ暑いなか金毘羅さんにのぼって半泣きになる等、県内西へ東へと楽しく観光致しました。

 移動は常に地元友だちが運転するファミリーカー。観光にはぴったりのカーナビはもちろん、テレビ・DVDも搭載のくつろぎ空間で、僕などは助手席で、隙を見ては内緒で仮眠をとる始末。そんなこんなで実に快適に、香川県を遊びたおしたのでございます。

 で、ですね。そんとき助手席でまどろんでいて、あ。って思いました。あるいは、むむ。ないし、うわっちゃあ。って思いました。
 香川とかとにかくそういう地方・田舎で遊ぶにはこれ、「車」が必須である、と。かつ道路知識またはカーナビゲーション、そして男前な運転技術。
 田舎においてはこれらのアイテム・能力を備えていないと、婦女子とおでかけするのもままならない。すなわち圧倒的にモテない。もうねぇ、はっきり言って致命傷ですよ。
 うわっちゃあ、こんなところにも俺のモテん理由があったんかーって、もう一気に目が覚めましたよ。

 ひるがえって僕自身をかんがみるに、とにかく運転がへたっぴで、へたっぴが故に運転が嫌い、嫌いが故にへたっぴが増す、といった案配で、車社会から脱落するらせん階段をひたすら転がり落ちており、正味出かけるときはいつも友だちの車に便乗する、あるいは弟に送ってもらう、やむを得ずマイカー(軽自動車)に乗るときは、おばはんのような姑息な運転でよそ様に迷惑をかける、といった体たらくで、そうやってよくよく考えてみるに、私はどう考えてもモテようがございません。

 そういえば以前、合コンってわけでもないけど、友人の友人とか、あんまり話したことのない男女何人かで集まって飲んだとき、車の話になりました。

 あたかも車好き・運転好きを装って僕も会話に参加することはできたかもしれませんが、でもそれはやっぱなんてゆーか逆に男気に欠けるじゃないですかぁ?
 だもんで自分、正直にカミングアウトしましたですよ。
「俺、軽自動車しかよう運転せんし」
 そしたらさー、女性陣に「ぎゃははははは!」って腹抱えて笑われましよ。別にギャグで言うたんちゃうっちゅん。誠実な男気発言やっちゅん。

 あまりに悔しかったので僕は、
「お前らいまに見とれよ。今年の夏は、絶対普通車に乗れるようになってやる!」
 と夏期の目標を宣言。
 そしたらまた「ぎゃははははは!」ってなって「もちろん高速道路にも乗れるようになるんやろ?」などとなめた口を利かれたので、
「なに言よん!それは来年とか再来年とか、第2第3段階のステップやろが!殺すきか!?」
 って言ってやりました。
「じゃあ彼女ができてどっか県外遊びに行きたいって言われたらどうするん?」
「おーおーおー、行ったらええやん。俺けっこー助手席からタバコに火ぃ点けてあげるんとか上手いんやで?」

 しまいには、こいつダメだ、ダメ男だ、みたいな雰囲気が女性陣のみならず男友達のほうにも漂い始め、最終的に
「皆様のお知り合いで、車の運転が大好きな女性、そう、例えばベンツに乗ったお嬢様などがいらっしゃいましたら、是非わたくしめにご紹介下さいませ」
 と僕が言い放った時点で、飲み会はお開きとなりました。

 ちなみにその飲み会へは、弟に車で送って行ってもらっていて、帰りはタクシーで帰るつもりだったのですが、車で来ていてお酒を飲んでいなかった女性陣の一人が、僕ともう一人の男友達を家まで送り届けてくれました。すごい男前な普通車でした。ホレそうになりました。でもベンツじゃなかったので、そうでもありませんでした。

 とかなんとか、とにかく情けないことだと思う。
 男子たるもの、車のハンドルは常に片手で扱うぜ、くらいの心意気が必要だと思う。教習生ばりに両手の僕は、情けない男だと思う。

もうおうちへかえりましょう こんな情けない夜は、ほむほむを読んでダメな男は僕だけじゃないのね、と安心感を得てから寝るに限る、と、就寝前に本棚から穂村弘著『もうおうちへかえりましょう』を取り出したら、その本の帯に

「白馬に乗ったお姫様はまだ?」

と書かれてありました。

 いかん思う。こんな本読んどったら俺いかん思う。こんな本読んどるからベンツに乗ったお嬢様を待ってしまうんや。

 最近は、阿部和重とか村上龍とか、なんか凶暴な感じのする小説を読むようにしています。


【昨日のでぶろぐ】
インディヴィジュアル・プロジェクション朝食: 親子丼、かまたまうどん
昼食: 我慢
夕食: 肉じゃが、ピーマンの肉詰め、納豆
深夜: 一平ちゃん、のりたまごはん、焼酎ロック

・ランニング4km、素振り、シャドーピッチング
・半身浴1時間 (阿部 和重 『インディヴィジュアル・プロジェクション』

体重: 75.0kg
体脂肪率: 26.7% (低い 標準 やや高い 高い