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勝手に復習その2 - 『四月物語』

四月物語

四月物語

監督: 岩井俊二
出演: 松 たか子, 田辺誠一, 他
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 行定監督が岩井俊二監督のもとで、助監督をしていたのは結構有名なことらしく、この『四月物語』でも助監督:行定勲ってなってます。
 田舎から大学入学のため上京してきた女の子の、クラスで自己紹介したり、サークルに勧誘されたり、恋やらなんやらの、可愛らしい四月の物語。希望とか不安とかの心理描写や、なんかこうイマイチ物事が上手いこといかない感じの表現や、あと美しい映像なんかは、気のせいかもしれませんが、行定作品に通ずるところがあるんじゃなかろうか、と思います。

 僕も庵治町みたいな辺境の地から関東の大学に進学しましたもので、この映画を観ると、心臓がぎゅんぎゅんし、なにやら甘酸っぱい感覚がします。
 田舎育ちのせいか、はたまたただの性格の問題か、一抹の不安を感じつつも、それを忘れさせるほどのデカい希望でうかれきって上京した四月、僕はけっこう何をやってもセンスが悪かったというかなんというか。この色おしゃれなんちゃうん?って買ったカーテンの丈が全然足りなかったりとか。なんか上手いこといかないことが多かったような気がします。まぁうかれてるから上手いこといこうがいくまいが、あんま気にならないんですけど。

 上手くいかなかったといえば、まだ学校も始まらず、アパートでぼーっとしてたときのこと。ピンポーンって鳴るから、インターフォンに出たら、「となりの長谷川ですけど引越しのあいさつに来ました」って。しまった東京でもあいさつとかせないかんのや俺なんもあいさつ行っとらんわ、って思って慌ててドア開けたら、おっさんが、「ままっ、これどうぞ」ってビール券やら洗濯の洗剤やらを山ほどくれて、「ままっ、ここにサインを」って、すごい勢いで三ヶ月分の新聞契約を結ばされてしまいました。東京は怖いっス。
 以降、東京にいる間、なんども勧誘の人が来ましたが、あれはなんでなんだろう、勧誘に来る人は毎回違うのに、皆決まって強面のヤクザな感じのおっさん或いはお兄さんなんです。田舎者を威圧する、という販売戦略なんでしょうか。

 でも二回目勧誘きたときは気合いが入りました。もう新聞は取らん。断固ノーを宣言しよう。二回目に来たヤクザなおっさんも、やっぱり強引に洗剤を僕に押し付け、無理矢理サインさせようとするので、僕は強気に「あんた、それ押し売りだろ」と言ったら「あぁ!?押し売り!!?」っておっさんブチ切れて、でも僕も気が弱いくせに引くに引けず、ドア開けたまま玄関でギャーギャーわめき合いました。殴られるんじゃないかと思った。怖かった。
 なんとかおっさんが根負けしてくれて、帰ってくれそうだったので、洗剤を返そうとすると「いいよ!迷惑かけたからやるよ!」とイライラをあらわにしながらも律儀なことを言って、洗剤をくれました。

 三回目からは、もう悟りました。強気に出たらいかん。引くべし。とにかく僕はへらへらへこへこ笑いながら、「いやぁ、自分、お金ないんスよぉ」を繰り返しました。自分仕送りないんで、毎日バイト行っててもカツカツなんスよぉ、と田舎出身の気のいい勤労学生を演じ上げ、おっさんの同情を誘い、「そっか、兄ちゃん、大変だな、これからも頑張れよ。これ、やるから使いなよ」と、またただで洗剤をくれました。
 以降、僕は百戦連勝。東京で生活している間、新聞も取らずに獲得した洗剤は通産8個。洗剤は自分で買わずにすみました。

勝手に復習その1 - 『アイデン & ティティ』

アイデン & ティティ

アイデン & ティティ

監督: 田口トモロヲ
原作: みうらじゅん
出演: 峯田和伸, 中村獅童, 大森南朋, マギー, 麻生久美子, 他
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 勝手に僕が思ってることですけど、行定監督は万人が楽しめるメジャー路線の映画と、万人受けはちょっと置いといて自分が本当に撮りたい映画、っていうのをバランスよく作ってるような気がします、気のせいかもしれんけど。
 まぁとにかくそんなふうにバランスを保ちながらやっていくやり方があるとして、それとは逆に不器用なんだけれども、でもやっぱり一生懸命生きようとしている人が描かれているのが、この『アイデン&ティティ』です。
 バンドブームに便乗し、売れるのを狙った曲でデビューしたものの、こんなのロックじゃねぇ僕は本当のロックがやりたいんだ本当のロックとはなんぞや、みたいなバンドのお話です。

 監督は田口トモロヲ(NHKプロジェクトXのナレーションの人、いろんな日本映画に脇役で出てる)。原作はみうらじゅん(「マイブーム」って言葉の生みの親、前テレビで天狗に凝ってるって言ってた、こないだは蟹のパンフレットが最新マイブームって言ってた、おもろいおっさん)の漫画。
 って全然セカチュー関係ないやんって感じもしますが、いえいえ。僕的にはしっかりつながってます。脚本の宮藤官九郎はセカチューでは大木龍之介役で出てますし、ドラマー役のマギーはセカチューでは柴咲コウちゃんがウォークマン買いに行ったときに接客した電気屋の店員役だったし、ベース役の大森南朋はセカチューでは高松空港の係員役だった。おっけー、つながった。僕的には。

 僕的僕的ってもうここまで僕的できたら、さらに僕的をだらだら続けさせていただきますと、今年僕がもっとも楽しみにしてた映画がこの『アイデン&ティティ』でして、公開前の予習は万全、原作の漫画を熟読するはもちろん、シャワーを浴びながら自然と口ずさむ鼻歌は、映画の主人公達のバンドSPEED WAYのデビュー曲「悪魔とドライブ」、っていう程でした。ところが。
 香川で上映されんかった。
 でもでも、高松映画祭とかなんとかいうので、1日だけ1回だけ上映されるチャンスがあって、喜び勇んで映画館行ったら、日にちを間違えててもう終わってた。俺のあほぉ。
 で、やむなくカップルで満員のセカチューを、おっさん一人で観ました。おっけー、つながった。

 はい、で、映画『アイデン&ティティ』。僕は今年あんまり映画観てないですが、今年観た中では『きょうのできごと』とならんで、この『アイデン&ティティ』が一番面白かったです。
 すごく楽しい映画であるにもかかわらず、観終わった後、なんか心がずしーん、と重くなった気がします。本当のロックを追い求め、自分のアイデンティティを探しもがく主人公に感化されるのでしょうか。自分の人生と真摯に向き合うと、こんなに心に重量感を感じるんやなぁ。よし、やろう。めっちゃやろう。あぁ俺、いま生きてる。
 映画を観終わり、そう思いながら、寝て、次の日の朝起きたら、もう心が軽かった。寝っ転がってバラエティ番組をぼーっと見た。俺のあほぉ。

DVDが届いた

世界の中心で、愛をさけぶ スペシャル・エディション

世界の中心で、愛をさけぶ スペシャル・エディション

監督: 行定勲
出演: 大沢たかお, 柴咲コウ, 長澤まさみ, 森山未來, 山崎 努, 他
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 ついにDVDきました。Amazonで予約してたやつ。

 庵治町界隈を担当しているっぽい宅配便のおばちゃんが、「今日なんかおんなじような品物の配達がやたら多いんやけど、これなんな?」と不思議がっていました。「映画のDVDの発売日なんや」と僕が返答すると、「みんなそな言うけど、それがどしたんな?」「ほら、庵治でロケしたやつやって」「あぁ、でもあんたの5000円やけど、他の人のは8000円やで」
 なんと。庵治っ子はみんな豪華DVD-BOXのほうなん?庵治っ子でケチってスペシャルエディションにしたんは俺だけなん?うくく、器の小ささを露呈してもーたです。

 なにはともあれ、内容をチェック。
 まずは一番見たかった、「ロケ地MAP」を。こうやって冊子になってるのを見ると、ほとんどのロケは庵治町で行われとったんやなぁ、としみじみします。

 で、本編観ました。
 サクの高校時代の回想が始まり、森山君が王の下の防波堤を走っているシーンになると、うわぁ出たぁ庵治やぁ!ってもうそこで鳥肌。以降やっぱりストーリーにはほとんど集中できず、あそっかそっか、そういえばこんなシーンもあったなぁ、はっはーん、こういうカメラアングルね、みたいな感じで、庵治町の景色ばかり観てました。

 それにしても、あれはどういう風になってるんでしょうか、カメラのレンズにソフトフォーカスかなんかのフィルターをつけるんですか?それとも編集で上手いことやるんですか?ようわからんけど、なんだか庵治町が淡くやわらかい光に包まれて、なんかいい感じに映ってます。
 映画を観てロケ地めぐりをしに来た方々は、実際の庵治町に失望してはいないでしょうか。いささか心配。

庵治町の写真(ロケ地など)

 庵治町の写真(ロケ地など)っていうコーナーを作りました。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地や、その他の庵治町内の面白いところをこれからぼちぼち追加していけたらなぁと思っています。お暇なときがあれば、見ていただけると嬉しいです。

 無駄にFlashを使っています。たいしたスキルもないくせに嬉しげにすんな、って感じです。ちんたらした意味のない演出にイライラさせてしまったら申し訳ございません。Flashもおいおい勉強していきたいんで、長い目でみていただけると幸いです。

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