夢島
映画のセカチューの夢島シーンで、我が町庵治町の「稲毛島」という無人島が使われました。今年の秋、友人の協力により上陸に成功したんで、よかったら夢島の写真、見てください。
で、上の写真は何かっつーと、昔、親戚一同で無人島に海水浴に行ったときの写真です。こないだアルバム見てたらみつけました。写真の日付は81年となってます。古いせいか、なんか一部変色して心霊写真みたい。すいません。
これは僕の田舎自慢の1つでして、昔はよく、無人島に海水浴に行きました。庵治町は北に突き出た半島状になっていて、海水浴のできる砂浜はくさるほどあるのですが、でも海水浴客で混雑していますから、それをさけて無人島へ行くわけです。漁船で。母の実家が漁業を営んでますんで。
ほなこの写真、夢島なん?って感じですが、ようわからんです。っていうか、たぶん違います。稲毛島の近くに、ほかにも兜島、鎧島などがあり、そのあたりだと思われます。
こないだ夢島連れていってもらったときに、聞いた話ですが、それらの無人島も年に何回か、地元の漁師さんたちで掃除してるそうです。ゴミとか砂浜に打ち上げられますもんね。映画のロケのときも、漁師さんが直前に掃除されたそうです。
それにしても上の写真を見ると、妙に悲しくなります。いとこ達が海できゃっきゃ遊んでいるのに、独りうつむいて砂浜を歩いています。かわいそうな子です。しかも白ブリーフいっちょう。ふびんな子です。なんか内股ぎみやし。
そもそも水が怖かった。小さい頃は髪を洗うのすら、嫌で嫌でしょうがなかった。
そんな僕を、うちの父ちゃんは「これではいかん」と思ったのでしょう。僕がわりと物心ついたころ、兜島かどっかに泳ぎに行ったとき、相変わらず砂浜でちまちま穴掘ったり山作ったりしている僕を、父ちゃんはがばっと担ぎ上げ、海に放り投げました。父ちゃんの荒療治。生命の危機を感じた僕は、本能的に泳ぎをマスター。というのが父ちゃんの描いた構想だったでしょう。
もちろん駄目でした。僕はあっぷあっぷもがきましたが、無残にもぶくぶく沈んでいきました。パニック状態を通り越し、放心状態になった瞬間、父ちゃんが海の中から僕を抱えあげました。そんときあいつ、へらへら笑ってやがりました。時代が時代なら幼児虐待で訴えてやるところです。
そんなトラウマもあり、学生時代は毎年、夏が憂鬱でした。水泳の授業があるんで。僕はばりばりの泳げない子でした。
しかし僕はやりました。23歳になってクロールができるようになりました。うれしかった。ちゃんと息継ぎができます。でも体力ないんで25メートルスタミナ持ちませんけど。ともあれ、もうこれで夏なんて怖くないぜ。
と思いましたが、水を克服した矢先に、重大なことに気付きました。どうやら、髪が濡れたときの、僕の頭皮のスケスケ度は尋常じゃないようです。一緒に泳ぎに行ってた友達が、「ハゲハゲって今まで冗談でからかってたけど、ほんとにハゲてたんだ、ゴメン」と申し訳なさそうな、かつ、おびえたような目で、僕に謝っていました。
ですから最近では夏どころか冬場でも、温泉とかに恐怖します。夏にしても、草野球でヘルメットをかぶると蒸れて髪がべちょべちょになるし。大人になった今、年中憂鬱。
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